ムード・インディゴ うたかたの日々 L'écume des jours 2013 French
個人的評価:★★★★☆
働かずとも、なに不自由なく裕福に暮らしていた青年コラン。ある日コランは友人のパーティー で知り合った美しい女性クロエと恋に落ちる。
二人は周りに祝福され幸せな結婚をする。けれども、幸せな時は永くは続かない。
結婚後クロエは肺に睡蓮の花が咲くという奇病に冒されてしまう。高額な治療費にコランの財産はついに底をつき、働き始めるも仕事は上手くいかずクロエも衰弱していく一方・・・
ずっと気になっていたムードインディゴをやっと見ました!
公開時に予告で見た映像と“人生は泡のよう。消えないうちに、愛して。”というフレーズに胸打たれた映画。
こういった風に期待をして見た映画は『何かちょっと違ったな・・・』と思うことが多いのですが、想像していた以上に素敵!素敵!素敵!!!
微塵もがっかかり感がなくて期待していた以上。すぐにすっごく好きな映画の一つになりました。見終わってすぐにもう一回見たもの。
予告で見た通りメルヘン・ファンタジーでロマンチック。そしてちょっと奇怪。でも文句なしに可愛くて、音楽もおしゃれで映画にぴったり。
ただ、お世辞にもハッピーエンドとは言えないお話。原作は『日々の泡』というフランスの小説なのだそう。
二人が出会って結婚するまでの前半はロマンチックでメルヘンキュート!
二人みたいにスケートデートがしたくなったし、水中のような結婚式やハネムーンに憧れます♪
前半で特に好きだったのは料理人ニコラが作る料理。ストップモーションでキッチュに表現されていて可愛い(ただ全く美味しそうではない)。
他にも人みたいなネズミやカクテルピアノだのビグルモア(下半身の関節がなくなったみたいな摩訶不思議な架空のダンス)だのファンタジー感満載!
そこから打って変わって、クロエが病気になってしまった後半。
同じ映画とは思えないくらいに鬱々としています。
メルヘンキュートだった画面もいつの間にかどんよりモノクロ。
そしてあれよあれよという間に何の救いもなく映画は終わってしまいます。
病気のクロエよりもコランや友人のシックの落ちぶれようが何とも切ないです。
予告で胸打たれた“人生は泡のよう。消えないうちに、愛して。”というフレーズ。
映画を見る前はキュンとしたのに見終わった後はどっしり重たい言葉に感じました。でもやっぱりこの言葉好きだな♪
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